ミルクピール
ミルクピールはフランスDERMACEUTIC社製のケミカルピーリングセットです。
ミルクピールの特徴はグリコール酸、乳酸、サリチル酸の3つの酸を配合して使用することで、治療効果を高め、ダウンタイムを減少させ、早い治療を行うことができる最新のケミカルピーリングです。
ケミカルピーリングの適応
ケミカルピーリングは酸を用いた薬剤を皮膚に塗ることで皮膚のうち表皮または真皮をピール(剥がす)ことで皮膚の新陳代謝を活性化させ皮膚を綺麗にする治療です。ピーリングはエステや自宅で自分でできるものもありますが、医療機関で行うピーリングは医師の指導の下、高濃度の酸を使用していますのでエステ店などに比べて効果は非常に高い治療になります。
・お肌のハリやキメをアップ
・お化粧のりを良くしたい
・毛穴の開きや黒ずみ改善
・お肌のくすみの除去、透明感アップ
ミルクピールの特徴
グリコール酸、乳酸、サリチル酸の3つの酸を使用することでより効果的な治療が可能で
短い時間ですぐに治療が終わります。1回の治療は3~5分程度。
通常のピーリングは1ヶ月ごとの治療ですが、ミルクピールは2週間間隔で4回で完了です。
使用する3つの酸
ミルクピールはグリコール酸、乳酸、サリチル酸の3つの酸を使用します。3つの酸はそれぞれ働きが異なりますので、配合して使用することでより良い効果が得られます。
- グリコール酸:皮膚の奥深くに浸透し、組織の働きを活性化
グリコール酸はサトウキビやブドウなどから抽出されたフルーツ酸です。フルーツ酸の中では酸の分子が小さいので皮膚の奥深くに浸透し、組織の働きを活性化させます。グリコール酸の主な働きは角質の除去で、不要な組織を取り除くことで肌質を改善します。また、グリコール酸は保湿に関わる有効成分という研究結果もでていて、皮膚のヒアルロン酸の生成を促し角質層の保湿効果を向上させます。また、細胞の入れ替えを促進し、コラーゲンとエラスチン生成を刺激することで皮膚組織の弾力性を保つ繊維に働きかけます。 - 乳酸:抗菌・脱色、保湿効果
乳酸は保湿とpHの調整に使用されますが、抗菌性や脱色性、そして保湿効果を持っています。乳酸は水をとらえる能力があるため保湿効果を持ちます。また、皮膚組織内ではケラチノサイトによる保湿に重要なセラミドの生成を向上させます。そして、乳酸はチロシナーゼという酵素を抑制することで皮膚の脱色を促します。さらに、α-ヒドロキシ酸として角質層における細胞の結合力を向上させるため、肌の凹凸を減少させます。 - サリチル酸:角質溶解効果で不要な皮膚組織を取り除く
サリチル酸はコレステロール硫酸起点酵素の活動を阻害することにより角質細胞間の結合力を減少することで角質溶解効果を生み出し、角質を剥離させます。サリチル酸は角質溶解の特性に加えて、静菌性、殺菌性、光防護性や痒み止めといった特性を持っています。また、角質層のpHを減少させるため、皮膚の保湿力を向上させ、角質溶解作用を促進します。サリチル酸は不要な皮膚組織を取り除くのに非常に効果的で乳酸を皮膚の深部まで浸透させるのを助けます。
施術の流れについて
- カウンセリング
施術を担当する熟練ドクターがお悩みを伺い、気になる部位への最善の治療方法を検討します。施術のメリットとデメリットについての説明も致します。ご納得頂いた後、治療開始となります。 - 洗顔
ミルクピールキット専用の弱いピーリング効果のある洗顔料で洗顔をします。強くこすらないようにやさしく洗顔してください。ピーリングをする際に薬剤が皮膚に浸透するのを妨げるメイクや古い皮脂を落とし、ピーリングが正確かつ効果的に行えるようにします。 - ピーリングを行います。
ミルクピールをブラシを使って顔全体に塗っていきます。ピーリングは薬剤の塗り方と塗る量、皮膚に塗ってから反応させる時間が非常に重要です。しっかりとむらなく均等に、そして素早くミルクピールを塗布していきます。そして、患者様の皮膚の状態をしっかりと観察しながら適度な時間で終了します。 - 治療後の洗顔
ピーリング剤を治療室でふき取った後、専用の洗顔剤で速やかに洗顔をしていただきます。ピーリングを行っていますので、肌は過敏になっています。やさしく洗顔してください。 - 洗顔後
洗顔後、炎症を抑えるための軟膏と日焼け止めを塗ります。
注意事項
《 禁忌 》
- 皮膚に炎症がある場合は施術は行えません。
- 強い日差しにさらされた肌には施術は行えません。
- 妊娠中または授乳中の方には施術を行えません。
- 皮膚に炎症がある場合は施術は行えません。
- 局所的な治療(過酸化ベンゾイル、レチノイン酸など)を受けている場合は最初のピーリング開始の15日前までにその治療を中止してください。
- グリコール酸、乳酸、サリチル酸に対してアレルギーをお持ちの方は施術を行えません。
- アルコールに対して過敏症のある方は治療できません。
《 治療後の諸注意 》
施術後にまれに、浮腫、紅斑、落屑、持続的な発赤、色素沈着が生じる場合があります。
これら症状が72時間以上持続した場合は診察を受けてください。
メイク・洗顔・洗髪・患部のシャワーは翌日より可能です。
低刺激のメイク落とし・洗顔料・基礎化粧品をご使用下さい。
ピーリング後の肌は水分を必要としておりますので、低刺激・保湿・修復に優れた基礎化粧品を使用することが望ましいです。
個人差もございますが、4~5日後よりお肌がツルツルになります。
お顔はいつも外気に触れている部分で、紫外線の影響を受けます。
外出の際は必ず日焼け止めクリーム(SPF30以上)で保護して下さい。